人気ブログランキング | 話題のタグを見る

nagicra.exblog.jp

堂下了一(陶芸家)



今回は前回ご紹介させていただきました、恵津代さんの旦那様、陶芸家の堂下了一さんにお話を伺いました。


堂下了一(陶芸家)_c0352269_22254290.jpg


堂下さんは福井県出身。
京都での学生生活の中で陶芸と出会い、陶芸家の道を歩まれました。

その後、柵原に移りご自身の工房である「谷ノ窯」を構えられています。



堂下了一(陶芸家)_c0352269_22241290.jpg



作陶をしていない時は畑に出て作物を作り土と会話し、鶏と戯れ、巻き煙草をゆったりとくゆらせながら、深い自然の中で自然と対話するように生活をされています。

今年は無農薬のお米づくりにも挑戦されるとのこと。


堂下了一(陶芸家)_c0352269_22364608.jpg


その作陶の様子も手のひらを通じて土と対話するように、目を閉じ、瞑想するように土に向かわれます。



堂下了一(陶芸家)_c0352269_22364917.jpg



蹴轆轤の回る静かな音だけが響く空間。
そして、新しい器の命が次々と生まれていきます。



堂下了一(陶芸家)_c0352269_22243815.jpg

堂下了一(陶芸家)_c0352269_22370623.jpg

堂下了一(陶芸家)_c0352269_22370644.jpg


私は以前に堂下さんの写真を撮らせていただき、堂下さんの器と私の写真とで合同展示をしたことがあります。

とある場所で料理を作らせていただいた折りに、非常に私の料理を引き立たせてくれる素晴らしい器がありました。
それは、洋でも和でもなく、云うなれば独特の「土」の世界。
そして、それが堂下さんの器でした。


堂下了一(陶芸家)_c0352269_22370582.jpg


話は戻りまして、堂下さんとの合同展示は私自身とても刺激的な経験でした。
空間を選ばず、写真とも喧嘩することなく、そこに器が「在る」。

その率直であるのままの存在が非常に心地よく、器と多くの時間を対峙した期間でした。



堂下了一(陶芸家)_c0352269_22253084.jpg

堂下了一(陶芸家)_c0352269_22253777.jpg

堂下了一(陶芸家)_c0352269_22252261.jpg


和食から、パスタなどの洋食も活きる。
器単体でも非常に美しく、土の存在と堂下さんの手の力を素直に感じさせてくれます。

そして、堂下さんご本人のお人柄と生き方も感じさせてくれます。



堂下了一(陶芸家)_c0352269_22273067.jpg


そんな堂下さんのワークショップはこちら。

◎曼荼羅 陶芸皿づくりワークショップ

象嵌技法による模様入りのお皿づくり。自分だけの世界で一つのお皿をハンコや棒で模様を描いたりしながら作ってみませんか。

参加料:当日会場にて




堂下了一(陶芸家)_c0352269_22260144.jpg


次回もどうか、お楽しみに。



堂下了一(陶芸家)_c0352269_22234716.jpg




# by nagicra | 2015-04-29 23:11 | 作家紹介

堂下恵津代(弁柄染) 


柵原にある堂下さんのご家庭に伺ってきました。


堂下恵津代(弁柄染) _c0352269_22261461.jpg


堂下さんは5人家族。
旦那様の了一さんは陶芸を。奥様の恵津代さんは染め物を作られています。



堂下恵津代(弁柄染) _c0352269_22272409.jpg


自然豊かな柵原の緑に囲まれた土地に、自然と四季とに寄り添いながら住まわれています。

今回は奥様の恵津代さんにお話を伺いました。


堂下恵津代(弁柄染) _c0352269_22284940.jpg


恵津代さんはアパレル企業での技術職を経て作家業へ。
土の色=地球から採れた染料を使い、独自の作品を作られています。


堂下恵津代(弁柄染) _c0352269_22273786.jpg

アースカラーならではの優しく滋味深い色合い。
肌にも優しく、その色あいと性質で衣服から纏う人間にエネルギーを与えてくれます。


堂下恵津代(弁柄染) _c0352269_22291105.jpg

堂下恵津代(弁柄染) _c0352269_22270936.jpg

堂下恵津代(弁柄染) _c0352269_22285058.jpg

弁柄ならではの色彩と質感。
優しくホッとするようで、時にハッとするような色合いを見せてくれます。


堂下恵津代(弁柄染) _c0352269_22300872.jpg

染めの後は生地を縫います。
長年培った技術をミシンに込めて作品に仕上げていきます。


堂下恵津代(弁柄染) _c0352269_22314888.jpg

堂下恵津代(弁柄染) _c0352269_22314466.jpg

恵津代さんの作品。
肌と心に優しい感触。
かわいらしい細かい部分に恵津代さんならではのセンスが伺えます。


堂下恵津代(弁柄染) _c0352269_22364537.jpg

堂下恵津代(弁柄染) _c0352269_22364302.jpg

今回、撮影できませんでしたが、県外のヨガインストラクターのオーダーで作られたヨガウェアは、思わず「欲しい!」と唸る作品。
会社勤めで培った確かな技術は様々なニーズに対応でき、恵津代さんならではの表現をされています。



堂下恵津代(弁柄染) _c0352269_22362123.jpg

そんな恵津代さんによるワークショップはこちら。

◎弁柄染めワークショップ
天然自然の染料を使った染め物体験。
参加料:未定


堂下恵津代(弁柄染) _c0352269_22300775.jpg


次回は旦那様、了一さんにお話を伺います。


# by nagicra | 2015-04-27 23:37 | 作家紹介

糸日谷晃(木工からくり作家)


木工からくり作家の糸日谷晃さんにお話を伺いました。


糸日谷晃(木工からくり作家)_c0352269_13342073.jpg



糸日谷晃(木工からくり作家)_c0352269_13344725.jpg


糸日谷さんは美大を卒業後、独自の創作活動を行なわれています。

木工のからくりは一つ一つの精緻な部品を組み合わせて形作られています。
機械とは違う、木ならではの質感から私達の想像以上の動き、「からくり」を見せてくれます。


糸日谷晃(木工からくり作家)_c0352269_13340081.jpg

糸日谷晃(木工からくり作家)_c0352269_13350262.jpg

特に私が驚いたのが、こちらの木の歯車。
マグネットがついており、くっつくものなら「なんでも機械仕掛けにしてしまう」という遊び心が伝わってきます。


糸日谷晃(木工からくり作家)_c0352269_13344229.jpg


これらの作品は糸鋸など必要最小限の道具で、全て手作業で行なわれています。

「こだわりは何ですか?」と質問したところ、
「糸鋸ひとつで『こんなに質の高い仕事ができる』というような、誰にも負けない高みまで技術をもっていき、作品に取り入れたいと思っています」とのお答え。

まさに、その矜持が伺える作品ばかりです。


糸日谷晃(木工からくり作家)_c0352269_13343677.jpg

糸日谷晃(木工からくり作家)_c0352269_13361147.jpg


お話を伺うにつれ技術に対するこだわり、そして同じくらいに発想のユニークさがとても私の興味を引きました。

「誰もが思い浮かばないこと」「こうしたらもっとオモシロいのでは」
その発想や着目点は作家というよりは、芸術家に近い感覚を伺いました。


糸日谷晃(木工からくり作家)_c0352269_13353138.jpg


木工からくりの創作活動の他に木工アクセサリー制作と販売も行なわれ、近々、木の眼鏡も制作予定とのこと。

糸日谷さんのセンスと技術が注ぎ込まれた眼鏡ギャラリー。
想像するだけでワクワクするお話でした。



糸日谷晃(木工からくり作家)_c0352269_13351124.jpg


糸日谷晃(木工からくり作家)_c0352269_13360475.jpg


これだけ豊かな創造的感覚を持たれている糸日谷さんに、アイディアが浮かばない時はどうしていますか?という質問を投げてみました。

「思い浮かぶまでとにかく毎日机に向かい手を動かすしかないですね。その間はとても苦しいですが、ポッといつか必ず浮かびます。止まってはいけませんよね」

その姿勢は職人のそれと同じ。私自身も大変勉強になるお言葉でした。



糸日谷晃(木工からくり作家)_c0352269_13345650.jpg



そんな糸日谷さんのワークショップはこちら

◎糸鋸木工ワークショップ

糸鋸を使った木工工作で想像力豊かに楽しみましょう。
参加料:当日発表



糸日谷晃(木工からくり作家)_c0352269_13341040.jpg


次回もどうかお楽しみに。





# by nagicra | 2015-04-25 09:23 | 作家紹介

豊本光織、恵子(ガラス作家)②


豊本光織、恵子(ガラス作家)②_c0352269_13284675.jpg

湯原温泉街にある「ガラス工房とよもと」へ伺うと、
豊本さんの制作風景を間近で伺うことができます。

この日はバーナーワークを見学させていただきました。


豊本光織、恵子(ガラス作家)②_c0352269_13290386.jpg

豊本光織、恵子(ガラス作家)②_c0352269_13211623.jpg

融点状態のガラスをまるで飴細工のように素早く回転させながら、
500円玉ほどの大きさのガラスに幾重にも及ぶ細工を施します。

小さなガラス玉の中にたくさんの物語が込められ、ひとつの世界が凝縮されます。


豊本光織、恵子(ガラス作家)②_c0352269_13292597.jpg

ステンドガラスの灯のような、人をホッとさせるあたたかさと優しさ。
まるで童話の世界から飛び出たような作品の数々。
そして、ずっと身につけていたい質感。
豊本さんと恵子さんの作品の特徴ではないでしょうか。


豊本光織、恵子(ガラス作家)②_c0352269_13282226.jpg

工房では作品販売の他に体験教室も随時行われています。
また、地元小学校へ出張してのガラス細工教室も行われ、
ガラスを通して地元の子ども達にものづくりを伝えられています。


豊本光織、恵子(ガラス作家)②_c0352269_13301987.jpg

そんな豊本さんのワークショップはこちら

◎モザイクガラス ワークショップ
色とりどりのモザイクガラスを自由に組み合わせ、世界で一つの小物を作りに挑戦。
参加料:未定


豊本光織、恵子(ガラス作家)②_c0352269_13294975.jpg



豊本光織、恵子(ガラス作家)②_c0352269_13293898.jpg

次回もどうぞお楽しみに。

# by nagicra | 2015-04-24 07:22 | 作家紹介

豊本光織、恵子(ガラス作家)①


真庭で数少ない作家の1人、ガラス工芸作家の豊本光織さんと恵子さんにお話を伺いました。

豊本光織、恵子(ガラス作家)①_c0352269_13314068.jpg

工房件ショップギャラリーとして湯原温泉街に「ガラス工房とよもと」を構えられています。


豊本光織、恵子(ガラス作家)①_c0352269_13300700.jpg

入り口には柔らかく可愛らしい看板が行き交う御客様を迎えてくれます。


豊本光織、恵子(ガラス作家)①_c0352269_13281357.jpg

豊本さんはステンドグラス作家のお父さんに師事され、
英国での技術研修を経て湯原温泉街に現在の工房をオープンされました。

その英国研修時に、数あるガラスの中で「とんぼ玉」という技術に着目しされ、
技術を磨かれました。


豊本光織、恵子(ガラス作家)①_c0352269_13213335.jpg

豊本光織、恵子(ガラス作家)①_c0352269_13222628.jpg

丁寧に作られた作品のひとつひとつに豊本さんのお人柄が表れ、
どこかホッとするようなあたたかさと優しさを感じることができます。


次回は豊本さんの制作風景についてのご紹介いたします。


# by nagicra | 2015-04-23 14:36 | 作家紹介


なぎ山麓アート・クラフト ホリディ(なぎクラ)の公式ブログ。


by nagicra

カテゴリ

全体
イベント情報
作家紹介
未分類

以前の記事

2015年 05月
2015年 04月
2015年 02月

最新のトラックバック

検索

タグ

その他のジャンル

最新の記事

なぎクラ 2日目②
at 2015-05-07 23:33
なぎクラ 2日目(前編)
at 2015-05-06 23:14
なぎクラ 1日目
at 2015-05-02 21:55
元井哲治・元井恵子(家具作家..
at 2015-05-01 21:06
元井哲治・元井恵子(家具作家..
at 2015-04-30 23:49

外部リンク

画像一覧